犬がアナゴ(穴子)を食べても大丈夫!適切な量・頻度・調理方法・注意点

食べ物

犬がアナゴを食べても大丈夫?

このようにアナゴを犬に食べさせたい飼い主さんも多いのでは?

今回は、犬に食べさせるアナゴの適切な量・頻度・メリット・注意点について解説します。

この記事の監修者
福田 祥子

ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。

【結論】犬にアナゴを与えても問題ない!

柔らかく上品な味わいが特徴のアナゴは、夏が旬の時期として知られています。

実は、わんちゃんにとっても消化しやすいたんぱく質や、皮膚・粘膜の健康維持に役立つビタミンなど、嬉しい栄養が含まれているんですよ!

ただし、アナゴ特有の注意点や、与える際に絶対に守ってほしい調理方法がありますので、ぜひこの先を読んで確認してくださいね。

アナゴの健康に役立つ栄養素は?

・高品質なたんぱく質

健康な体を作る基礎となり、特に胃腸がデリケートなわんちゃんや食欲がない時でも

・ビタミンAとビタミンE

視力の健康をサポートしたり、体の酸化を防いだり、健康な皮膚や粘膜を保つ

【表】アナゴ100g当たりに含まれる主な栄養素

項目100gあたり
カロリー148 kcal
たんぱく質17.3 g
脂質8.7 g
ビタミンA230 µgRAE
ビタミンE1.8 mg

どんな犬が食べるべき?

うちの犬はまだ若いけど、食べさせた方が良い?

アナゴは消化が良く、柔らかい身が特徴なので、胃腸がデリケートなわんちゃんや、高齢で食欲や消化能力が落ちてきた子に適した食材です。

また、皮膚や目の健康維持に役立つビタミンも豊富なので、これらのケアをしたい犬や、いつものフードに変化をつけたいグルメな子にも良い選択肢になることがありますよ。

どんな時に食べるべき?

定期的に食べさせる食材なの?

アナゴは良質なたんぱく質やビタミン源として、犬の毎日の食事に定期的に少量を取り入れていただくことも可能です。

とはいえ、夏が旬の食材なので、新鮮なアナゴが手に入った時に、特別な日のおやつとして季節を感じさせてあげるのも素敵な与え方でしょう。

犬が食べるアナゴの適切な量と頻度

【サイズ別】犬が食べるアナゴの適切な量

アナゴを与える量も、犬の体重や活動量、普段の食事内容、特に脂質の摂取量を考慮して調整が必要です。

犬のサイズ1回あたりの目安量(加熱後)
超小型犬(〜5kg)15g程度
小型犬(5kg〜10kg)30g程度
中型犬(10kg〜20kg)45g程度
大型犬(20kg〜)60g程度

犬に与えるアナゴの適切な頻度は?

うちの子にはどれくらいの頻度であげるべき?

アナゴを犬に与える頻度は、栄養バランス、特に脂質の過剰摂取にならないよう、週に1〜2回程度を目安にするのがおすすめです。

夏が旬のアナゴは、その時期ならではの美味しさや栄養価があるので、季節のご褒美として与えるのも良い方法でしょう。

アナゴに関するQ&A

シニア犬がアナゴを食べても大丈夫?

アナゴは消化が良く柔らかいので、食欲が落ちたり噛む力が弱くなったりしたシニア犬でも食べやすく、良質なたんぱく源やビタミン補給になります。

ただし、消化機能や持病、特に脂質の代謝能力を考慮し、ごく少量から始め、骨を完璧に取り除き、必ずかかりつけの獣医師に相談してから与えてくださいね。

子犬がアナゴを食べても大丈夫?

消化器官が未発達で体が繊細な子犬には、アナゴは生後十分に成長し、離乳食・ドライフードに慣れてからごく少量に留めるべきです。

必ず加熱して毒性をなくし、骨を完璧に取り除いたものを、主食に影響しない範囲で、おやつとしてほんの少しだけ与えるようにしてくださいね。

調理工程にコツはありますか?

犬にアナゴを与える上で最も、そして絶対に守ってほしいのは、生で与えず、必ず中心部まで完全に火を通すことです。

アナゴの血には犬に有害な成分が含まれていますが、これは十分に加熱することで無毒化されるからです。

また、大小の骨を完璧に取り除き、味付けは一切せず、茹でるか蒸すなどシンプルな方法で調理し、細かくほぐして与えてくださいね。

犬がアナゴを食べる際の3つの注意点

絶対に生で与えない

犬にアナゴを与える上で、最も厳守してほしいのが、どんなに新鮮でも決して生で与えないことです。

アナゴの血液には犬の赤血球を壊してしまう毒素が含まれており、これを摂取すると重度の貧血などを引き起こす可能性があります。

この毒素は十分な加熱で無毒化されるため、犬の健康を守るために必ず中心部までしっかりと火を通してください。

大小の骨を完璧に取り除く

アナゴには太い中心の骨だけでなく、細かく硬い小骨も多く含まれているため、犬に与える際は注意が必要です。

これらの骨は、犬が誤って飲み込むと喉に詰まらせたり、消化管(食道、胃、腸)に刺さったり、傷つけたりして、命に関わる事故につながる危険性があります。

与える前に、指で丁寧に確認しながら、大小すべての骨を完璧に取り除くようにしてください。

味付けされたものは絶対に与えない

人間用に調理されたアナゴは、砂糖や醤油を使った甘いタレや、揚げ物の衣などが付いていることがほとんどです。

これらの味付けや油は、犬にとっては消化器に大きな負担をかけ、下痢、嘔吐、さらには膵炎などの重篤な病気を引き起こす原因となります。

そのため、犬には必ず味付けを一切せず、シンプルに茹でるか蒸すなどしたアナゴの身だけを与えるようにしてください。

まとめ

今回は、犬に食べさせるアナゴの適切な量・頻度・メリット・注意点について解説しました。

愛犬の健康的で安全な食生活のために、この記事が役立ちますように!

コメント