犬がバジルを食べても大丈夫!適切な量・頻度・調理方法・注意点

食べ物

犬がバジルを食べても大丈夫?

このようにバジルを犬に食べさせたい飼い主さんも多いのでは?

今回は、犬に食べさせるバジルの適切な量・頻度・メリット・注意点について解説します。

この記事の監修者
福田 祥子

ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。

【結論】犬にバジルを与えても問題ない!

爽やかな香りが特徴のハーブ、バジルは、主に夏が旬の時期として親しまれています。

実は、わんちゃんにも少量であれば、抗酸化作用や消化を助けるなど、嬉しい健康効果が期待できるんです!

ただし、与え方や量にはいくつか守るべき注意点がありますので、安全に取り入れるためにぜひこの先をチェックしてみてください。

バジルの健康に役立つ栄養素は?

・抗酸化物質

体の細胞を傷つける活性酸素から守り、老化の抑制や病気の予防に

・ビタミンKやビタミンA

皮膚や目の健康維持をサポートし、全体的な免疫機能の向上に

【表】バジル100g当たりに含まれる主な栄養素

項目100gあたり
カロリー23 kcal
たんぱく質3.15 g
炭水化物2.65 g
脂質0.65 g
カルシウム177 mg

どんな犬が食べるべき?

うちの犬はまだ若いけど、食べさせた方が良い?

バジルは少量でも抗酸化物質を含むため、体の内側からの健康維持を目指したい成犬やシニア犬、または軽い消化のサポートが必要な子におすすめできることがあります。

カロリーが非常に少ないため、体重管理中の犬にも負担なく取り入れやすく、いつものフードの香りに変化をつけたい時にも試してみるのも良いでしょう。

どんな時に食べるべき?

定期的に食べさせる食材なの?

バジルは、犬の健康維持に役立つ成分を少量ずつでも継続的に摂るために、毎日のフードにほんの少し加えていただくなど、比較的定期的に与えることができます。

もちろん、特に夏場の新鮮なバジルを手に入れた際に、特別なおやつとして風味を楽しませてあげるのも良い取り入れ方でしょう。

犬が食べるバジルの適切な量と頻度

【サイズ別】犬が食べるバジルの適切な量

犬のサイズ1回あたりの目安量(生バジル)
超小型犬(〜5kg)0.5g程度
小型犬(5kg〜10kg)1g程度
中型犬(10kg〜20kg)2g程度
大型犬(20kg〜)3g程度

犬に与えるバジルの適切な頻度は?

うちの子にはどれくらいの頻度であげるべき?

バジルは、犬の健康サポートのために、毎日のフードにほんの少しトッピングするなど、比較的頻繁に与えても良いでしょう。

特に夏場の旬のバジルは香り高く、新鮮なものを手に入れた時に風味を楽しませてあげるのも良いですね。

バジルに関するQ&A

シニア犬がバジルを食べても大丈夫?

バジルに含まれる抗酸化物質は、体の酸化が気になるシニア犬の健康維持をサポートする可能性があり、少量であれば安心して与えることができます。

ただし、消化機能が低下している場合もあるため、ごくごく少量から慎重に始め、体調に変化がないかよく観察し、必要であれば獣医師に相談してくださいね。

子犬がバジルを食べても大丈夫?

成長期の子犬のデリケートな体にバジルを与えるのは、消化器官が発達し、子犬用フードにしっかり慣れてからにしましょう。

与えるとしても、栄養バランスを崩さないよう、ほんのひと欠片や葉っぱ一枚の先端など、ごく少量をおやつや風味付けとしてたまに与える程度にしてくださいね。

調理工程にコツはありますか?

犬にバジルを与える際の最も大切なポイントは、人間用の味付けされた料理から取り分けるのではなく、必ず生の葉や乾燥バジルそのものだけを与えることです。

新鮮なバジルを使う場合は、汚れや農薬などを落とすために流水でよく洗ってから使いましょう。

フードに混ぜる場合は、風味が行き渡りやすく、わんちゃんが食べやすいように、生の葉は細かく刻んで、乾燥バジルは少量振りかけるのがおすすめです。

犬がバジルを食べる際の3つの注意点

与えすぎは禁物

バジルは犬にとって比較的安全なハーブですが、たくさん与えすぎると消化不良を引き起こす可能性があります。

特に、普段ハーブを食べ慣れていない犬や、胃腸がデリケートな犬の場合、下痢や嘔吐といった症状が出ることがあります。

犬のサイズに関わらず、ほんのひと摘みや飾り程度のごく少量に留め、主食の妨げにならないように注意しましょう。

アレルギーに注意し少量から試す

バジルに対してアレルギーを持つ犬は稀ですが、初めて与える際は念のためアレルギー反応が出ないか注意が必要です。

犬によっては、特定の植物成分に敏感に反応し、皮膚のかゆみや赤み、または軽い消化不良を起こすことがあります。

体調の変化がないか数日間よく観察できるよう、まずは耳かき一杯程度のごく少量から試してみるのが安心です。

農薬に注意し安全なものを

購入した生のバジルには、栽培過程で使用された農薬が付着している可能性がありますので注意が必要です。

犬がこれらの化学物質を摂取すると、嘔吐や下痢などの急性症状や、長期的な健康問題につながるリスクも考えられます。

犬に与える際は、無農薬のものを選ぶか、流水で念入りに洗い流すか、オーガニックのバジルを利用するなどの対策をとりましょう。

まとめ

今回は、犬に食べさせるバジルの適切な量・頻度・メリット・注意点について解説しました。

愛犬の健康的で安全な食生活のために、この記事が役立ちますように!

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