犬が松茸(まつたけ)を食べても大丈夫!適切な量・頻度・調理方法・注意点

食べ物

犬が松茸を食べても大丈夫?

このように松茸を犬に食べさせたい飼い主さんも多いのでは?

今回は、犬に食べさせる松茸の適切な量・調理方法・メリット・注意点について解説します。

この記事の監修者
福田 祥子

ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。

【結論】犬に松茸を与えても問題ない!

秋の味覚の王様、その独特の香りと食感は、夏の終わりから秋にかけてのわずかな期間しか味わえませんね。

結論から言うと、犬に松茸を与えても全く問題ありません!

低カロリーで食物繊維が豊富なので、腸内環境を整えるメリットがあるんです。

香り高い高級食材だからこそ、与える量や調理方法にはいくつか注意が必要!

松茸の健康に役立つ栄養素は?

食物繊維

消化されずに腸に届き、便通をスムーズにするだけでなく、腸内環境を整える善玉菌のエサになるからです。

・ビタミンD

カルシウムやリンの吸収を助け、骨や歯を健やかに保つのに必要な栄養素で、免疫機能の維持にも役立ちますね。

・カリウム

体内の余分なナトリウム(塩分)の排出を促し、血圧の調整をサポートする大事なミネラル分です。

【表】松茸100g当たりに含まれる主な栄養素

栄養素重さ・量
カロリー31kcal
水分約90.2g
炭水化物(食物繊維含む)5.3g
たんぱく質2.7g
灰分(ミネラルなど)1.1g
脂質0.2g

どんな犬が食べるべき?

うちの犬はまだ若いけど、食べさせた方が良い?

松茸は低カロリーで食物繊維が豊富なため、体重管理を意識している、あるいは便秘がちで腸の健康をサポートしたい成犬におすすめ!

特にシニア犬は消化機能や免疫力が低下しがちなので、栄養補給と水分補給を兼ねたトッピングとして少量与えるのも良い方法ですね。

旬の時期に一緒に楽しむ!

定期的に食べさせる必要性は?

松茸は栄養豊富ですが、価格や入手難易度から考えても、日常的に与える食材というよりは、年に一度のお祝い事旬の時期が最適!

食の安全に配慮しつつ、愛犬とのコミュニケーションの一環として、秋の香りを共有する贅沢な体験として取り入れてみてくださいね。

犬が食べる松茸の適切な量と頻度

【サイズ別】犬が食べる松茸の適切な量

おやつとして一日あたりに必要なカロリーの10%以内に抑え、以下の目安量を守りましょう。

犬のサイズ体重の目安1日の適量(目安)
小型犬〜5kg未満30g程度
中型犬〜10kg未満50g程度
大型犬20kg以上90g程度

犬に与える松茸の適切な頻度は?

うちの子にはどれくらいの頻度であげるべき?

結論から言うと、松茸を与える頻度は週に1〜2回程度で十分です。

旬の食材は特に栄養価が高く風味も豊かですが、犬にとって消化しにくい食物繊維が多いため、愛犬の様子を見ながら特別な日のお楽しみとして少量ずつ取り入れるのが賢い方法でしょう。

松茸に関するQ&A

シニア犬が松茸を食べても大丈夫?

シニア犬に松茸を与えても問題ありませんが、消化機能が衰えているため、必ずごく少量(目安量の半分以下)を週に1回未満のお楽しみとして与えましょう。

食物繊維が豊富な松茸は、細かくペースト状にするか、柔らかく煮込んで消化しやすいように工夫し、腎臓病などでカリウム制限がある場合は必ず事前に獣医師に相談するようにしてくださいね。

子犬が松茸を食べても大丈夫?

基本的に子犬は消化器官がまだ未熟なので、食物繊維の多い松茸を与えるのは避けるのが安全です。

もし与えるとしても、離乳後のごく少量(米粒大など)を生涯に一度お試し程度にとどめ、アレルギーや下痢を起こさないか十分観察してあげましょう。

調理工程にコツはありますか?

松茸は必ず加熱調理し、犬が食べやすいように細かく刻むかペースト状にするのが鉄則です。

人間が食べるような味付け(醤油、塩、出汁など)は絶対にせず、松茸本来の風味を活かした無味・無塩でシンプルな調理を心がけてください。

犬が松茸を食べる際の3つの注意点

カリウム制限のある犬には与えないでください

松茸にはカリウムが豊富に含まれており、これは健康な犬の血圧調整や筋肉の動きをサポートする大事なミネラル分ですね。

しかし、腎臓病心臓病などで体内のカリウム排出がうまくいかない持病のある犬に与えると、高カリウム血症を引き起こすリスクがあります。

必ず事前にかかりつけの獣医師に確認してから与えるようにしましょう。

与えすぎは消化不良や下痢の原因になります

松茸に含まれる食物繊維は便通を整えるメリットがある一方で、犬にとって消化しにくい成分でもあるので、与えすぎると胃腸に負担がかかってしまいます。

特に小型犬やシニア犬は少量でも消化不良下痢嘔吐を引き起こす可能性があるため、必ず目安量を守り、初めて与える際はごく少量から試してください。

アレルギーや農薬の残留にも注意しましょう

どんな食材にも言えることですが、松茸に対してもまれにアレルギー反応を示す犬がいます。

初めて与える日は少量にして、皮膚の赤みや痒み、嘔吐や下痢などの症状が出ないか観察することが大切です。

また、外国産や天然物の松茸には農薬有害物質が付着している可能性もあるため、オーガニック認証品質の確かなものを選び、よく洗ってから調理しましょう。

まとめ

今回は、犬に食べさせる松茸の適切な量・頻度・メリット・注意点について解説しました。

愛犬の健康的で安全な食生活のために、この記事が役立ちますように!

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