犬が菜の花を食べても大丈夫!適切な量・頻度・調理方法・注意点

食べ物

犬が菜の花を食べても大丈夫?

このように菜の花を犬に食べさせたい飼い主さんも多いのでは?

今回は、犬に食べさせる菜の花の適切な量・調理方法・メリット・注意点について解説します。

この記事の監修者
福田 祥子

ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。


【結論】犬に菜の花を与えても問題ない!

ほろ苦さと特有の風味が春の訪れを感じさせる菜の花は、春先が旬の代表的な葉物野菜ですね。

豊富なビタミンCやβ-カロテンが含まれており、愛犬の免疫維持や健康をサポートしてくれるメリットがあるんです。

さらに低カロリーなので、普段のご飯のかさ増しに最適!

与える際には与えすぎやアク抜きなど、いくつか注意が必要になってきます。

菜の花の健康に役立つ栄養素は?

  • ビタミンC 抗酸化作用を持ち、免疫力の維持をサポートし、病気に対する体の抵抗力を高めるのに役立ちますね。
  • β-カロテン 体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜、そしてシニア犬の目の健康維持をサポートしてくれます。
  • 鉄分 血液中のヘモグロビンの材料となるミネラルで、貧血の予防や健康な血液を作るのに貢献します。

【表】菜の花100g当たりに含まれる主な栄養素

栄養素重さ・量
カロリー33kcal
水分88.4g
炭水化物5.8g
たんぱく質4.4g
食物繊維4.2g
脂質0.2g

どんな犬が食べるべき?

うちの犬はまだ若いけど、食べさせた方が良い?

菜の花は低カロリーで食物繊維やビタミン類が豊富なため、体重管理をしたい犬や、便秘気味で腸内環境を整えたい犬に特に適している食材です。

抗酸化作用のある栄養素が多いので、シニア犬の免疫維持や目の健康サポートをしたい飼い主さんは、ぜひ食事に取り入れてみてくださいね。

旬の時期に一緒に楽しむ!

定期的に食べさせる必要性は?

菜の花は、旬の春先に栄養価が最大になり、低カロリーでビタミン豊富なので、普段の食事に定期的に取り入れても問題のない優秀な食材です。

季節の変わり目に免疫をサポートする目的で、旬の恵みを愛犬と分かち合いながら、日々の健康維持のために活用するのが最も良いでしょう。

犬が食べる菜の花の適切な量と頻度

【サイズ別】犬が食べる菜の花の適切な量

犬のサイズ体重の目安1日の適量(目安)
小型犬〜5kg未満5g程度(小さじ1杯)
中型犬〜10kg未満10g程度(小さじ2杯)
大型犬20kg以上20g程度(大さじ1杯強)

犬に与える菜の花の適切な頻度は?

うちの子にはどれくらいの頻度であげるべき?

菜の花は食物繊維が豊富なので、犬の消化器に負担をかけないよう週に1〜2回程度を目安に少量ずつ与えるのが適しています。

特に旬である春先の菜の花は栄養価が非常に高まっていますから、季節の恵みとして日々の食事に定期的に取り入れてみてくださいね。

菜の花に関するQ&A

シニア犬が菜の花を食べても大丈夫?

シニア犬に菜の花はおすすめの食材で、低カロリーかつビタミン類が豊富なので、免疫維持や目の健康をサポートしてくれますよ。

ただし、消化機能の衰えを考慮し、ごく少量(目安量の半分以下)を週に1回未満に留め、必ず細かく刻むかペースト状にして与えましょう。

子犬が菜の花を食べても大丈夫?

子犬に菜の花を与えるのは、離乳が完了し、安定した固形フードに慣れてからにしましょう。

量や頻度はごく少量(ティースプーンの先程度)を週に1回未満に抑え、完全に加熱して細かくすり潰して与え、特に消化不良や下痢などの症状が出ないか慎重に観察してあげてください。

調理工程にコツはありますか?

菜の花にはシュウ酸が含まれているため、与える際は必ず茹でるか蒸すなどの方法で十分に加熱し、アク抜きをしてください。

加熱後は、犬の消化を助けるために細かく刻むか、フードに混ぜやすいようにペースト状にすることが重要になってきます。

味付けはせず、油や調味料を一切加えないシンプルな調理を心がけ、人肌程度に冷ましてから与えるようにしましょうね。

犬が菜の花を食べる際の3つの注意点

必ず茹でて細かく刻んでください

菜の花に含まれるシュウ酸は、大量に摂取すると尿路結石の原因になる可能性があるため、必ず茹でてアク抜きを徹底することが重要です。

また、犬は植物の細胞壁の消化が苦手なので、生のままや大きな葉のままだと消化不良や下痢を引き起こす原因になります。

消化しやすいように、必ず茹でて柔らかくした上で細かく刻むかペースト状にして与えましょうね。

甲状腺の病気がある場合は少量に留めてください

菜の花はアブラナ科の野菜であり、含まれるゴイトロゲンという成分が、大量摂取によって甲状腺ホルモンの合成を妨げる可能性があります。

特に甲状腺機能低下症などの持病がある犬には影響が出やすいので注意が必要です。

与える場合は必ず加熱し、ごく少量に留めるか、獣医師に相談してから与えるようにしてください。

与えすぎると下痢や栄養バランスを崩す原因になります

菜の花に含まれる食物繊維は便通を促しますが、過剰に与えすぎると、胃腸に負担がかかり下痢や消化不良を引き起こす弊害が生じる可能性があります。

これは、犬が一度に処理できる野菜の量には限界があるからです。

愛犬の体格や便の状態を観察しながら、適量を守ることが最も大切になってきます。

まとめ

今回は、犬に食べさせる菜の花の適切な量・頻度・メリット・注意点について解説しました。

愛犬の健康的で安全な食生活のために、この記事が役立ちますように!

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