【大根の量】犬に与える適正量は?サイズ別の目安と安全な与え方

食べ物

犬にあげる大根の適量を知りたい!

このように大根を犬に食べさせたい飼い主さんも多いのでは?

今回は、犬に食べさせる大根の適切な量・メリット・注意点について解説します。

この記事の監修者
福田 祥子

ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。


犬に大根を与えても大丈夫!

旬が冬の代表的な根菜である大根は、水分が豊富で低カロリー、さらに消化酵素を含むため、犬に与えやすい食材の一つです。

炭水化物の消化を助けるジアスターゼ(アミラーゼ)などの酵素や、水分、ビタミンCを豊富に含んでおり、特に食欲が落ちた際の水分補給や消化サポートに役立つでしょう。

ただし、食物繊維が多いためお腹にガスが溜まりやすいほか、アブラナ科の野菜特有の成分による健康リスクもあるため、適切な量を知っておくことが欠かせません

【サイズ別】犬に与える大根の適正な量

犬のサイズ体重の目安大根の1日の適量
超小型犬5kg未満10gまで
小型犬5kg〜10kg20gまで
中型犬10kg〜25kg40gまで
大型犬25kg以上60gまで

大根の量は、犬種・年齢・運動量によって変動します。

これらの目安量は、大根の約95%が水分であることからカロリーオーバーの心配は少ない一方で、食物繊維が引き起こす消化不良のリスクを避けるために設定しています。

大根の正しい与え方

大根の持つ消化酵素を活かすには、皮を厚めに剥き、生のまますりおろして与えるのが理想的ですが、アブラナ科成分を含む葉や茎を与える際は必ず加熱して細かく刻んでください。

調味料は一切加えず、すりおろしたものをそのまま主食に混ぜることで、水分補給と同時に消化吸収を助けるトッピングとして最も簡単に活用できます。

大根はおやつ?トッピング?

ご飯と一緒にあげるべきですか?

大根は消化酵素の補給や水分・食物繊維の摂取を目的とするため、少量で与えるトッピングとして主食に混ぜるのが最も効果的!

繊維質による消化負担を避けるために複数回に分けて与えるのが理想的です。

老犬に大根は減らすべき?

うちのチワワは12歳!量は減らすべき?

腸の働きが弱っている老犬にとって、大根の豊富な食物繊維は消化不良やガス、下痢の原因となるため、成犬の目安量の半分以下に減らしてください。

消化しやすいように必ずすりおろして与えましょう。

子犬に与えても大丈夫?

生後5ヶ月の子犬は大丈夫?

消化器官が未熟な子犬は高食物繊維の食材に敏感なため、離乳が完了し、主食が安定した生後4ヶ月〜6ヶ月頃からOK

初めて与える際は、アレルギーチェックを兼ねて極々少量ずつすりおろして試しましょう。

大根の量についてブリーダーのアドバイス

低カロリーで水分補給にもなるため、ダイエット中の愛犬の満足感を高める機能的な食材として活用するのが賢明です。

与えすぎると下痢や消化不良の原因になりますね。

そうですね。大根を与えた次の日の便の状態を確認して、愛犬に合った適量を見極めましょう。

食物繊維が多く、低カロリーなので定期的に与えたい食材ですもんね!

大根を与える際の注意点

食物繊維・水分過多による消化器系の不調

大根は水分と食物繊維が非常に多いため、過剰に与えると腸内でガスが発生し、お腹の張りや激しい下痢を引き起こす原因となり、特に消化器の弱い犬は注意が必要です。

消化を助けるジアスターゼの恩恵を受けるためにも、与える頻度は週に3〜4回程度を目安とし、毎日与える場合は特に少量に留めてください。

 イソチオシアネートによる甲状腺への影響

アブラナ科の野菜である大根には、過剰に摂取すると甲状腺機能を妨げたり、胃腸に刺激を与えるイソチオシアネートという成分が含まれています。

このリスクを避けるため、甲状腺の持病を持つ犬への給与は避けるほか、大根の根の部分であっても、必ず適量を守り、生のすりおろしを与えるのは少量に留めることが重要です。

 皮や葉を与える際の農薬・硬さのリスク

大根の皮や葉は根の部分よりも食物繊維が硬く消化しづらいため、与える際は必ず柔らかく加熱し、犬のサイズに合わせて細かく刻むかペースト状にするべきです。

また、農薬が残留しやすい皮や葉を与える際は、できる限りオーガニックな大根を選び、流水で丁寧に洗い流すか、皮を厚く剥いて使用しましょう。

まとめ

今回は、犬に食べさせる大根の適切な量・頻度・メリット・注意点について解説しました。

愛犬の健康的で安全な食生活のために、この記事が役立ちますように!

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