子犬が毛布を噛むのはなぜ?やめさせる方法をブリーダーが解説!

子犬
この記事の結論
・腸閉塞で命に関わる事故に
・歯の生え変わりの不快感
・母犬への名残惜しさ

買ったばかりの毛布が、子犬に噛まれてもうボロボロ…。

繊維を飲み込んでしまわないか心配!

子犬がケージの中で一心不乱に毛布をカミカミ、困惑している飼い主さんは多いはずです。

子犬が毛布を噛むのには、単なる「遊び」だけではない、成長期ならではの深い理由が隠されています。

今回は、子犬が毛布を噛む4つの理由噛み癖を卒業させるステップを解説します。

この記事の監修者
福田 祥子

ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。

子犬は毛布を噛む4つの理由

子犬が毛布を噛んでいるとき、その「噛み方」や「タイミング」をよく観察してみてください。

実は、その行動の裏には子犬なりの切実な理由が隠されています。

① 歯の生え変わりによるムズムズ

生後4ヶ月〜6ヶ月頃の子犬は、乳歯から永久歯へ生え変わる時期です。

この時期は歯茎が常にムズムズと痒く、何かを噛むことでその不快感を解消しようとします。

毛布の適度な弾力は、子犬にとって「噛み心地の良い歯固め」になってしまっているのです。

② 母犬を思い出す「吸入行動」

毛布の端を前足でふみふみしながら、チュパチュパと吸うように噛んでいることはありませんか?

これは「ウールサッキング」とも呼ばれ、母犬のおっぱいを吸っていた頃の名残です。

早くに親から離れた子や、甘えん坊な子が安心感を得るために行う「癒やしの行動」でもあります。

③ 好奇心と遊びの一環

子犬にとって口は、人間にとっての「手」と同じ役割を果たします。

初めて見る毛布の感触を確かめたり、噛んで振り回した時の「バタバタ」という動きを楽しんだりしています

特にエネルギーが余っているときは、毛布を獲物に見立てて格闘ごっこをしているケースが多いです。

④ ストレスや寂しさのサイン

留守番が長かったり、散歩や遊びが足りなかったりすると、そのストレスを解消するために毛布を噛み続けることがあります。

噛むことで脳内にエンドルフィンという物質が出てリラックスできるため、一度覚えると「嫌なことがあると毛布を噛む」という癖になりやすいので注意が必要です。

【ブリーダーの視点】 新しく家族に迎えたばかりの頃は、飼い主さんも子犬も不安だらけ…。意識的にコミュニケーションの時間を増やして、心の安定をサポートしつつ、原因を探しましょう

毛布の誤飲で腸閉塞に

子犬が毛布を噛みちぎって食べてしまうと、「腸閉塞(ちょうへいそく)」の原因に…。

命に関わるケースが多く、摘出には開腹手術が必要になることも

子犬の消化管は成犬よりもはるかに細く、飲み込んだ毛布の繊維や破片が胃や腸に詰まってしまうことが珍しくありません。

主な症状
激しい嘔吐、食欲不振、お腹を痛がる、便が出ない

「ただの布だから消化されるだろう」という油断は禁物です。

毛布がボロボロになっているのを見つけたら、破片の有無と子犬の状態をしっかり確認しましょう。

毛布を噛ませない4つのステップ

毛布を噛む癖を直すには、「噛まなくても良い環境」を作ってあげることが大切!

以下の4つのステップを試してみましょう。

① 物理的に噛めない環境に

毛布を噛みちぎる癖がある間は、一旦毛布を使うのをやめましょう

代わりに噛んでも壊れないマットや、厚手のバスタオルに変更してみてください。

② 歯の生え変わり用のおもちゃに

「噛みたい」という欲求自体は成長過程の自然なものです。

毛布の代わりに、噛み心地の良い「犬用おもちゃ」を与えましょう

  • 天然ゴム製のおもちゃ: 弾力があり、歯茎のムズムズを解消するのに最適です。

  • ロープ型のおもちゃ: 繊維を噛むのが好きな子には、安全なコットン100%のロープがおすすめです。

③ 遊びと運動量を増やす

「退屈」が原因の場合は、散歩や室内での遊びを充実させましょう

しっかり体と頭を使わせることで、ケージの中ではぐっすり眠るようになり、毛布を噛んで暇つぶしをする時間を減らすことができます。

④ 毛布を噛んでいないか再確認

おもちゃを変えて、運動時間を増やして、毛布を噛んでいないか再度確認しましょう。

それでも毛布を噛んでいたら、他の要因があります。

何かに対して過剰なストレスを感じていたり、メンタル的なものがあるので獣医さんい相談しましょう。

噛まない環境作りに役立つアイテム2選

オンラインで手に入りやすいお役立ちアイテムを紹介します!

まとめ

子犬が毛布を噛む行動には、「歯の生え変わりによる違和感」や「母犬を恋しがる甘え」などの理由が隠されています。

ブリーダーとして最も注意してほしいのは、やはり「誤飲による事故」!

「毛布を噛まないで!」と叱り続けるよりも、噛まなくても満足できる環境を整えてあげることが近道です。

愛犬の安全を守りながら、カミカミ期を上手に乗り越えていきましょう。

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